安価なRAIDカードでパフォーマンスが良くなるのか試してみた
このブログのサーバーをリニューアルしたいのだが、その前提で興味の
あったハードウェアRAIDカードを自分のシステムで試して見ることに・・
入手したのは、ヤフオクや鯖屋でも超安価に入手できる、定番のRAIDカード
LSI製の「MegaRAID SAS 8708EM2」である
現時点での相場は¥3,000程度と、格安の部類だが、LSISAS1078チップ
を搭載し、128MBのDDR2キャッシュを搭載した、ハードウェアRAIDカード
インターフェイスは8レーンのPCI Expressで最大3Gb/sスループット
RAID0、1、10の他、オプションで5、6もイケるが入手したのは素のモデル
これを、SASではなく一般的なS-ATAドライブで使い、オンボードRAIDとの
パフォーマンス差を比較してみることに
実験環境は、普段使っている、私のメインマシン
・Windows7 Ultimate 64bit
・MOTHER / P5Q-E
・CPU / Core2Quad Q9450@3.2Ghz
・MEM / DDR2 8GB(2GB×4)
・HDD / ST31000528AS 1TB SATA2 ×2
・VGA / GeForce GTX560
このスペックで、特に不満はないので、なかなかCorei7とかには行けないが
HDDは速いに越したことはない
が、SSDでは容量不足か・・
HDDはほぼ3年前ぐらいの1TBなので、プラッタ容量もさほど大きくない
実際この頃のHDDって皆そろそろ持て余してんじゃないの?
さて、RAIDカード自体は、SASでもSerial ATAでも使えるのだが、どちらに
してもケーブルが別途必要
Amazonで探すと、手ごろなファンアウトケーブルが・・
カード側(HOST)がSFF-8087 miniSASでターゲットがSATA×4本
お値段は¥1,554 ラッチも付いてて良い
もちろんフォワードです
MegaRAID SAS 8708EM2はこのケーブルを2本用意すれば、計8台まで
サポートするが、今回は2台のみなので1本でOK
ちなみに、ブラケットは元々ロープロファイル仕様でしたが、適当なブラケットを
タイラップ止めしてあります
抜けなきゃOK
さて、準備が整ったら、後はカードのBIOS画面から、RAID0を組みます
パーティションは、だいたいシステムに400GB程度と、残りをワークドライブとして
使う2パーティションが私の定番
Windows7では標準でドライバも持っているので、インストールも簡単
早速ベンチマークとってみました
上記のベンチマーク結果は、すべて左側がP5Q-EのオンボードRAID0の数値
左側がMegaRAID SAS 8708EM2によるもの
パーティションサイズや空き容量など、完全に同じ環境ではないですが
キャッシュに納まる100MBまでの結果は、圧倒的なリードの数値に圧倒されて
テンションが上がるが、期待の500MB、1000MBは劇的な速度向上に
いたらず、所詮2台のRAID0なのでまぁこんなもんかと言う感じです・・
ちなみに、エクスペリエンスインデックスは、オンボードRAIDの5.9からわずかに
あがって6.0になりました(笑)
一昔前のSerial ATAドライブをまだ活用すると言う事を前提に考えると
多少の速度向上は出来たもののリスクもありあり
ライトバックキャッシュは強制的にONにしているので、BBU(バッテリー
バックアップユニット)が無いと、不意の電源断時にはデータが飛ぶ可能性が
ありますので、信頼性の高い電源を使用するか、UPSの使用が前提です
また、P5Q-Eの場合PCI-Eスロットが全部で3つあり、内2つの16レーンは同時に
使うと8レーンになってしまう為、グラフィックボードがx16からx8での接続に
なってしまいます、リンク速度は5Gb/sなので、性能的にはさほど差は生じ
ないのですが、精神的にはよくありません
グラフィックボードをx16のまま接続するには、残ったx4専用スロットしかなく
一度試してみましたが、こちらの方が影響大でした
などなど、考えると
今回のように安価なRAIDカードでも、ケーブル代を入れると¥5,000程度の
出費で延命措置としては微妙なセンですが、多少キビキビ感はあるかも
しばらく使ってみますが、最終的には素直に、サーバーに入れ替えて使うとします
RAID10ならソフトウェアRAIDでの運用よりもいいんじゃないかと期待しつつ・・